ロシア出国便の需要が急増、価格も急騰 国民の「部分的動員」発表後

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モスクワ・シェレメチェボ国際空港のアエロフロートなどの機体=2021年9月16日/Leonid Faerberg/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

モスクワ・シェレメチェボ国際空港のアエロフロートなどの機体=2021年9月16日/Leonid Faerberg/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN) ロシアの旅行会社のウェブサイトでは21日、プーチン大統領が同日朝にウクライナで消耗した軍隊を強化するために国民を「部分的に動員する」と発表したことを受けて、ロシア人がビザなしで渡航できる国へのフライトの需要が劇的に増えた。

米グーグルのグーグルトレンドによると、ロシアの大手航空券販売の検索エンジン「アビアセールス」を検索する人が急増している。検索数は24時間で4倍になった。

モスクワからトルコ・イスタンブール、アルメニア・エレバン、アゼルバイジャン・バクーに向かう直行便は満席状態となった。

23日のモスクワ発イスタンブール行き片道航空券の価格は、プーチン氏の発表前の約350ドルから2715ドル以上へと急騰した。

ロシアの国営航空会社アエロフロートのウェブサイトでは、アルメニア行きのエコノミークラスの席が28日まで完売となった。

アエロフロートは「乗客やメディアからの問い合わせを受け、アエロフロートグループの航空会社は通常通り運航していることをお知らせする。航空券の販売に制限はない」との声明を出した。

ロシア国外へのフライト需要の急増はプーチン大統領の演説を受けたものだ。演説内容は、行き詰まっているウクライナへの侵攻をエスカレートさせる恐れがあるものだった。国民の「部分的動員」とは、予備役が召集される可能性があり、軍隊経験者は徴兵の対象となることを意味するとプーチン大統領は説明した。

また、ショイグ国防相は同日、30万人の予備役が召集されると述べた。プーチン大統領によると、関連する法令はすでに署名され、発効している。

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