喫煙は早く始めるほどやめにくい 3カ国で調査

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若い年齢でタバコを吸い始めるほど、成長後も喫煙を続ける傾向が強くなるという/Shutterstock

若い年齢でタバコを吸い始めるほど、成長後も喫煙を続ける傾向が強くなるという/Shutterstock

(CNN) たばこを初めて吸った年齢が若いほど、成長してからも喫煙を続ける率が高くなるとの研究結果が新たに発表された。

ミネソタ大学ミネアポリス校のデービッド・ジェイコブズ博士らのチームが米国、フィンランド、オーストラリアの計6600人余りを対象に6~19歳と20代、40代での喫煙状況を調べて分析。結果を米心臓学会機関誌JAHAに発表した。対象者は57%が女性だった。

チームによると、未成年者と成人の喫煙率は3カ国とも同じようなレベルだった。未成年者の喫煙に注目した従来の研究で、これほど長期にわたって追跡した例はなかったという。

世界の先進国で毎日たばこを吸っている人は2億5000万~2億7000万人、30代以降の死亡例で喫煙が原因とみられるケースは年間600万件に上るとされる。

米国では、毎日たばこを吸う大人の87%が18歳未満から、95%が21歳未満から喫煙を始めていた。

喫煙開始年齢が若ければ若いほど20代、40代でも喫煙を続けている確率が高くなるという。初めてたばこを吸った年齢が18~19歳だと20代まで喫煙習慣が続く人は8%、15~17歳だと33%、13~14歳だと48%、さらに6~12歳だと50%に上った。子どもの時、試しに数本吸っただけでも、成人後に毎日吸っている確率は高くなった。

チームはその理由について、子ども時代の早い時期に喫煙を始めるとニコチン依存症がより重くなるからではないかと述べている。

研究結果を受けて、専門家らはたばこを未成年者から遠ざける必要性が確認されたと強調。高校生の間で近年急増している電子たばこの使用者にも、同様の傾向が当てはまる可能性を指摘している。

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