水中滞在100日間、米科学者が記録を更新

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100日間の滞在を終えて水面に浮かび上がったジョセフ・ディトゥリ博士=9日/Andy Newman/Florida Keys News Bureau/AP

100日間の滞在を終えて水面に浮かび上がったジョセフ・ディトゥリ博士=9日/Andy Newman/Florida Keys News Bureau/AP

(CNN) 「深海博士」を名乗る米フロリダ州の科学者が、水中ホテルで100日間暮らすという世界新記録を達成した。

米海軍出身で南フロリダ大学准教授のジョセフ・ディトゥリ博士(55)は3月1日から、同州キーラーゴ島沖の深さ約6.7メートルに建つ全米唯一の水中ホテル、ジュールズ・アンダーシー・ロッジに滞在。100日後の9日に無事、陸上へ戻った。

同島に拠点を置く海洋資源開発財団が、海洋保全や水圧が人体に与える影響の研究を目的に実施したプロジェクトの一環。

ディトゥリ博士によれば、滞在中に身長が約1.3センチ縮んだという。開始時の身長は185.4センチだった。

報道発表によると、博士は水圧の効果で寿命が延び、加齢による病気を予防できるとの仮説を立ててプロジェクトに臨んだ。水中での研究が外傷性脳損傷など、さまざまなけがや病気の治療に役立つことを願っていると話す。

地上に戻って検査を受けるディトゥリ博士/Andy Newman/Florida Keys News Bureau/AP
地上に戻って検査を受けるディトゥリ博士/Andy Newman/Florida Keys News Bureau/AP

子どもたちの科学やテクノロジー、工学、数学への関心を高めようと水中から働き掛け、大学の授業もバーチャル方式で継続した。

ギネスによると、水中滞在のこれまでの最長記録は、同じホテルで記録された73日と2時間34分。ディトゥリ博士は先月13日にこの記録を破っていた。

博士は報道発表の中で、「この経験は私に重要な変化をもたらした。新世代の探検家や研究者たちがあらゆる限界を打ち破るよう触発することができたなら、これ以上の望みはない」と述べた。

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