「世界的大惨事」のリスク上昇、AI偽情報や異常気象に警鐘 世界経済フォーラム調査

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米ハワイ州マウイ島で発生した火災の焼け跡=2023年8月/Mike Blake/Reuters

米ハワイ州マウイ島で発生した火災の焼け跡=2023年8月/Mike Blake/Reuters

ロンドン(CNN) 人工知能(AI)が増幅させる偽情報や、気候変動の壊滅的な影響により、人類の未来に危険が差し迫っている――。世界経済フォーラムが10日に発表した世界のリスクに関する年次調査報告書で、そんな展望が描かれた。

回答を寄せたリスク専門家のほぼ3分の2は、今後10年で「世界的大惨事の可能性が高まる」と予想。約30%は今後2年でそうなると予想した。

「世界的大惨事」の定義は記されていないものの、「世界的リスク」については「世界の国内総生産、人口あるいは天然資源に重大な悪影響を与え得る」事象と説明している。

最新報告書はスイスのダボスで来週から始まる世界経済フォーラムの年次総会を前に発表された。内容は、実業界を中心に学会、政府機関、市民団体などのリスク専門家1490人から寄せられた回答に基づいている。調査は昨年9月4日に始まり、イスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃した2日後の10月9日に終了した。

専門家らは同調査の20年近い歴史の中で初めて、虚偽情報を今後2年で最も重大なリスクと位置付けた。2024年は前例のない世界的な選挙の年となり、およそ30億人が投票に臨む見通しだ。

報告書の筆者の一人、キャロライナ・クリント氏によると、AIによって、投票行動を左右する狙いで誤った情報を拡散させることが容易になった。

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