「緑化」が進むグリーンランド、世界に多大な影響及ぼす可能性

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
かつて氷と雪があった場所には湿地と低木地帯が広がっている=グリーンランド西部のラッセル氷河/Jonathan Carrivick/University of Leeds

かつて氷と雪があった場所には湿地と低木地帯が広がっている=グリーンランド西部のラッセル氷河/Jonathan Carrivick/University of Leeds

氷の融解で湖の水量も増える。湖水は雪よりも熱の吸収量が多いため、水が増えれば地表の温度も上昇する。

グリーンランドは1970年代以降、世界平均の2倍の水準で温暖化が進む。研究報告の著者らは、今後も極端な気温に拍車がかかる公算が大きいと警告している。

グリーンランド北西部のフィヨルド。氷の喪失により不毛の岩地が露出している/Mark Smith/University of Leeds
グリーンランド北西部のフィヨルド。氷の喪失により不毛の岩地が露出している/Mark Smith/University of Leeds

報告の筆頭著者を務めたマイケル・グライムス氏は、地理的環境の変化で生態系のバランスが崩れた場合、伝統的に漁労や狩猟で生計を立てる地元の先住民にとりわけ重大な影響をもたらすと懸念を表明した。

世界最大の島であるグリーンランドの人口は約5万7000人。大半は先住民で、多くが自然の生態系に依存しながら生活している。

「サイエンス」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]