人懐こすぎて警察犬になれなかった救助犬、台湾地震の被災地で活躍 

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子犬だった頃のロジャー/Kaohsiung Fire Department

子犬だった頃のロジャー/Kaohsiung Fire Department

生後間もなく麻薬探知犬の訓練所に入れられたロジャーは、遊ぶことと食べること、それに人間が大好きだったことから、気が散って訓練士の命令に集中できず、うまく反応できなかった。

このため麻薬探知犬としては失格になった。

しかし元気いっぱいで賢いロジャーの性格は、救助犬という仕事にぴったりだった。

ハンドラーと一緒にマスコミのインタビューに応じた際も、その元気さをフルに発揮して、尻尾を振りながら記者のマイクに飛びついた。

芝生に寝転んで遊ぶロジャー/Kaohsiung Fire Department
芝生に寝転んで遊ぶロジャー/Kaohsiung Fire Department

高雄市消防局の救助犬隊長によると、ロジャーは1歳の時に救助犬訓練所に転校した。「彼が良くなかったわけでも、仲間たちとうまくやれなかったわけでもない。ただ、麻薬探知犬に求められる条件として、落ち着きがなさすぎたり独立心が強すぎたりしてはいけない」と隊長は説明する。「一方で、救助犬にはまさにそれが求められる」

台湾のSNSでも救助犬の活躍は賞賛の的になり、「ロジャーは台湾の誇りだ」というコメントもあった。

ロジャーは今、地震現場で活躍するベテラン救助犬に成長した。台湾中央通信によると、2018年に同じ地域を襲ったM6.4の地震で現場にデビューして以来、これまでに7回の捜索救助活動に加わっている。

しかしロジャーが引退する日も近付いている。高雄市消防局は、救助犬が9歳になると、その犬にふさわしい家庭に引き取ってもらっているという。

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