米誌タイムが人員削減 編集スタッフの15%を解雇

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米誌タイムで、労働組合に加入する編集スタッフの約15%が解雇された/Yongyuan Dai/iStock Unreleased/Getty Images/File

米誌タイムで、労働組合に加入する編集スタッフの約15%が解雇された/Yongyuan Dai/iStock Unreleased/Getty Images/File

(CNN) 米誌タイムの労働組合は、組合に加入する編集スタッフの約15%が23日付で解雇されたことを明らかにした。

タイムの報道担当者がCNNに語ったところによると、同日までに編集や技術、営業、映像など複数の部門で合わせて約30人が解雇された。

組合によれば、23日の対象者には子ども向けのニュース雑誌「タイム・フォー・キッズ」を担当するスタッフの大半が含まれている。

タイムで医療、科学分野を担当していた記者はX(旧ツイッター)に「私はちょうど1年前にタイム誌に入り、今朝、ほかのジャーナリスト12人とともに解雇された」と書き込んだ。

シブリー最高経営責任者(CEO)は、CNNが入手したスタッフへのメッセージで、「容易な決断ではなかったが、事業を前進させ、組織としての財務状況を改善するために必要な措置だ」と強調した。

組合は「かれらはタイムの成功に不可欠な人材だ」として、解雇の決定を批判する声明を出した。

メディア業界ではこの日、米紙ロサンゼルス・タイムズが報道要員の20%を削減。米出版大手コンデナストでは人員削減に抗議して、スタッフ400人以上がストライキを展開した。

ニューヨークのジャーナリスト労働組合、ニューズギルド・オブ・ニューヨークを率いるスーザン・デカラバ氏は、「タイムなどメディア企業のオーナーは従業員を使い捨てにすることで、記事の質を落とし続けている」「ジャーナリストに投資する企業と、役員や外部コンサルタントに投資する企業の差は読者にも伝わる」と主張した。

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