フェイスブックは「安全より利益」、カナダ首相が非難 ニュース表示停止めぐり

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カナダのトルドー首相/Brian McInnis/The Canadian Press/AP

カナダのトルドー首相/Brian McInnis/The Canadian Press/AP

(CNN) カナダ西部で山火事が猛威を振るう中、SNS大手のフェイスブックがニュースコンテンツの表示停止を続けていることについて、トルドー首相が21日、「人々の安全よりも会社の利益を優先している」として非難した。

トルドー首相は21日の記者会見で、「フェイスブックのような会社が現地の報道機関による国民への最新情報提供よりも、企業利益の方を優先しているのは信じがたい」と訴えた。

カナダ西部のノースウエスト準州とブリティッシュコロンビア州では約6万人に避難命令が出されている。トルドー首相は山火事による惨状を「滅亡的」と形容し、避難した人たちに対する国民の支援を賞賛した。

カナダ国内では今月に入り、フェイスブックとインスタグラムにニュース記事のリンクが表示されなくなった。IT企業に対し、ニュースコンテンツの対価を報道機関に支払う交渉を義務付ける法律がカナダで成立したことを受け、フェイスブックの親会社メタが講じた措置だった。

メタの広報は21日にCNNに寄せた声明で、カナダのユーザーについて「引き続き我々のテクノロジーを使って自分たちのコミュニティーとつながり、政府機関や緊急サービス、非政府組織などの信頼できる情報を入手している」と強調した。

その一方で、カナダの新法が原因で、「同法を順守するためにニュースコンテンツへのアクセス終了を余儀なくされている」とした。

トルドー首相は21日の記者会見で、「今現在、地元の最新情報がかつてなく重要な非常事態において、フェイスブックは人々の安全よりも企業利益を優先している」と繰り返した。

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