英ロンドンの旧陸軍省ビル、ラッフルズ・ホテルとして開業へ 

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英ロンドンのホワイトホールにある旧陸軍省ビルが豪華ホテルに生まれ変わる。写真は完成予想図/The OWO
写真特集:チャーチルも使用、英旧陸軍省ビルがホテルに

英ロンドンのホワイトホールにある旧陸軍省ビルが豪華ホテルに生まれ変わる。写真は完成予想図/The OWO

ロンドン(CNN) 100年近く非公開にされてきた英ロンドンのホワイトホールにある旧陸軍省(OWO)の建物が、大規模な改修工事を経て、今月29日にホテルとして開業する。

1906年に完成し、ウィンストン・チャーチル元首相といった軍指導者の拠点として使用されていたこの建物は、英国初のラッフルズ・ホテルとなる「ラッフルズ・ロンドン・アット・The OWO」として生まれ変わる。客室は1泊1100ポンド(約20万円)から。

フランス人建築家、故ティエリー・デスポン氏とコラボレーションした同ホテルは、120の客室とスイート、600人を収容できるボールルーム、ロンドン初の「ゲラン・スパ」を備え、今年オープンする最も期待されているホテルの一つだ。

歴史的な建物

ホテルの完成予想図/The OWO
ホテルの完成予想図/The OWO

旧陸軍省の建物は、英国人作家イアン・フレミングが海軍情報部に勤務中にスパイ小説「ジェームズ・ボンド」シリーズのアイデアを思いついた場所でもある。映画「007」シリーズの撮影場所としても使われ、近年では「スペクター」、古いものでは「オクトパシー」や「消されたライセンス」などに登場する。

1887年にアルメニア出身のホテル経営者サーキーズ兄弟によって設立され、近代シンガポールの建設者とされるスタンフォード・ラッフルズ卿にちなんで名付けられたラッフルズ・ホテル・ブランドが、ロンドンにホテルを開業するのになぜこれほどの時間がかかったのだろうか。

「ふさわしい場所が必要だった」と同ホテルのマネージングディレクター、フィリップ・ルブフ氏はCNN Travelに語っている。

改修工事は8年間かかり、数百人の職人がオーク材の羽目板やモザイク床などの歴史的要素の修復作業に携わった。

セールス・マーケティング担当ディレクター、ジル・オヘア氏によると、この歴史的な建物を高級ホテルに一変させる大規模な改修工事では、建設と同じくらい多くの修復が行われたという。

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