シンガポールのチャンギ空港、来年「パスポートフリー」に

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シンガポールのチャンギ空港が来年、旅券提示不要の出国審査手続きを導入するという/Roslan Rahman/AFP/Getty Images

シンガポールのチャンギ空港が来年、旅券提示不要の出国審査手続きを導入するという/Roslan Rahman/AFP/Getty Images

(CNN) 世界最高の空港の一つとして知られるシンガポールのチャンギ空港が、来年から出国時の審査の自動化を導入することが21日までに分かった。旅行者はパスポートを提示する必要がなく、生体認証データの使用だけで手続きを行えるようになる。同国の当局者が明らかにした。

楊莉明情報通信相は18日の国会で、「シンガポールは自動化されたパスポートフリーの出国審査を導入する世界でも数少ない国の一つになる」と発言した。この日の国会では、移民法に関する複数の改正案が可決した。

生体認証技術は顔認証ソフトと並んで既にチャンギ空港内の入国検問所の自動レーンである程度使用されている。

しかし今後の変更を受け、「旅行者は繰り返し渡航文書を提示する必要性が低減し、一段と継ぎ目のない、簡便な手続きが可能になる」(楊氏)

生体認証は本人確認の証明として、手荷物を預ける際や出国審査、搭乗時に自動で使用される。この時、搭乗券やパスポートのような渡航文書の提示は必要なくなる。

しかしパスポート自体は依然としてシンガポール以外の多くの国で必要になると、楊氏は強調。これらの国々はパスポートフリーの入国審査を実施していないと付け加えた。

チャンギ空港を使用する航空会社は100以上。同空港は世界100前後の国と地域にある400の都市と結ばれている。

今年6月の利用者数は512万人で、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が起きた2020年1月以降で初めて500万人を超えた。

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