深夜の食べ歩きジェラートやピザ禁止、ミラノ市の条例案に反発も

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夜間に営業するイタリア・ミラノのアイスクリーム店/PierreOlivierClementMantion/iStock Editorial/Getty Images

夜間に営業するイタリア・ミラノのアイスクリーム店/PierreOlivierClementMantion/iStock Editorial/Getty Images

(CNN) 国内外から大勢の観光客が訪れるイタリアのファッション中心地ミラノで、市がこのほど、人通りの多い12地区の「静寂」を守るため、午前0時以降はジェラートやピザといった持ち帰り飲食物の販売を禁止する条例案を発表した。

市当局はこの措置について、住宅地の騒音対策として必要だと説明している。さらに、平日は午前0時半から6時まで、週末は同1時半から6時まで、飲食店が屋外で食べ物や飲み物を出すことも禁止するとした。

条例が制定されれば来月にも施行され、観光シーズンが終わる11月まで継続される。規制対象にはアート街のブレラ地区や、おしゃれな店が並ぶガリバルディ地区などが含まれる見通し。

しかし、世界最高ともいわれるジェラートで有名なミラノでこうした規制は行き過ぎだとして、反対の声も上がっている。

小売業界団体ミラノ支部代表のマルコ・バルビエリ氏は「通念に反する」と強調し、「イタリア人が家族でピザを食べに出かけた後、散歩してジェラートを食べればこの条例に基づき罰金を取られる」と訴えた。

午前0時の販売終了は早すぎるとも同氏は言う。ミラノの若者のほとんどは、特に夏の暑い時期には午後10時過ぎまでディナーに出かけることなど思いもしないとバルビエリ氏は話し、「ジェラートと水とピザは対象外に。アルコール禁止はそのままにしても、時間をもっと遅くすべき」と主張している。

もっとも法案が成立する保証はない。同様の規制案は2013年にも提案されたが、市民の激しい反発に遭って「ジェラート占拠」の抗議運動が組織され、提案は撤回を余儀なくされた。

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