「BLM」塗りつぶした白人男女、ヘイトクライムで訴追 米

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白人男女を訴追、「BLM」を塗りつぶす

(CNN) 米カリフォルニア州の地区検察は7日、道路上に「Black Lives Matter(BLM、黒人の命も大切だ)」の文字を描いた芸術作品をペンキで塗りつぶしたとして、白人の男女をヘイトクライム(憎悪犯罪)の罪で訴追すると発表した。

同州コントラコスタ郡地区検察によると、デービッド・ネルソン(53)、ニコール・アンダーソン(42)の両被告はそれぞれ、公民権侵害、破壊行為、破壊行為や落書きのための道具所持の3件の軽犯罪の罪に問われている。

事件は今月4日、同州マルティネスの裁判所前の道路に同作品が描かれた直後に起きた。

ダイアナ・ベクトン地区検事は、「BLMは重要な公民権運動であり、私たち全員の注目に値する」と指摘している。

ネルソン被告はCNNの取材に対して「ノーコメント」だった。アンダーソン被告からは7日夜の時点で返事がなかった。

赤いTシャツ姿の女性が、路上に描かれた作品を黒いペンキで塗りつぶす様子を映した動画は4日に撮影された。この様子を撮影していた赤いTシャツ姿の男性は、「警察の暴力の話も、抑圧の話も、人種差別の話も、嘘だ」と主張していた。

この動画はユーチューブに掲載されて、警察が共有。警察は、動画に映っていた男性と女性を探していた。

BLMの作品は、マルティネスの住民が市の許可を得て路上に描いたものだった。CNN系列局のKPIXによると、作品は事件後に再生されている。

ネルソン、アンダーソン両被告は裁判所への出頭を命じられた。有罪になれば、それぞれ1年以下の禁錮を言い渡される可能性がある。

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