米、ヨルダンでの攻撃で死亡した米兵3人の身元特定

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ヨルダンでの米軍基地への攻撃で死亡した兵士3人の身元が特定された/US Army Reserve Command, AP

ヨルダンでの米軍基地への攻撃で死亡した兵士3人の身元が特定された/US Army Reserve Command, AP

(CNN) 米国防総省は29日、ヨルダンのシリア国境付近にある米軍の前哨基地に対するドローン(無人機)攻撃で死亡した米兵3人の身元を特定した。

死亡したのはジョージア州キャロルトンのウィリアム・リバース軍曹(46)、同州ウェイクロスのケネディー・サンダース特技兵(24)、同州サバンナのブレオナ・モフェット特技兵(23)の3人。全員がジョージア州フォートムーアを拠点とする陸軍予備軍の第718技術中隊に配属されていた。 国防総省のサブリナ・シン副報道官が状況説明で明らかにした。

シン氏によると負傷者は40人以上で、今後も増え続ける可能性がある。ドローン攻撃が基地の居住施設に命中したためだという。早朝の攻撃時、施設内ではまだ多くの軍要員が就寝中だった。

シン氏は29日、要員8人が治療のためイラク・バグダッドにある施設に搬送されたと述べた。このうち3人は独ラントシュトゥールにある医療施設で追加の治療を受ける予定。残りの5人は軽度の外傷性脳損傷と診断された後、任務に戻るとみられる。米当局者1人は当初、CNNの取材に答え、8人全員がラントシュトゥールに送られたと述べていた。

当該のドローンが前哨基地に接近したのは、米軍のドローン1機が帰還するタイミングと重なっていた。このためドローンが敵かどうか判然とせず、米軍側の対応の遅れにつながったと、米当局者2人がCNNに明かした。

敵のドローンは米軍のドローンの後から接近してきたが、意図的な追跡だったのか偶然の結果なのかは不明。敵のドローンも低空で飛行しており、それにより基地の防空システムを回避できた可能性があるという。

米当局者らは依然として、敵のドローンの起点を検証している。

攻撃の背後には、イランの支援を受ける民兵組織がいるともみられている。米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー報道官は29日、CNNの取材に答え、ホワイトハウスの見解として、当該の組織は「カタイブ・ヒズボラ」により支援されているとの認識を表明。カタイブ・ヒズボラは、イラン革命防衛隊が支える主要な組織の一つで、イラクやシリアで活動する。

国防総省のシン氏も29日、攻撃にカタイブ・ヒズボラの特徴がみられると指摘した。

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