引退した保守派の連邦判事、最高裁にトランプ氏の公職資格剥奪求める

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引退した連邦控訴裁判所判事のJ・マイケル・ルッティグ氏/Olivier Douliery/AFP/Getty Images

引退した連邦控訴裁判所判事のJ・マイケル・ルッティグ氏/Olivier Douliery/AFP/Getty Images

(CNN) 引退した保守派の米連邦控訴裁判事が連邦最高裁に対し、トランプ前大統領の名前を大統領選の投票用紙から除外するよう強く求めた。2020年大統領選の敗北後に権力にしがみつこうとした行動は、サウスカロライナ州の合衆国離脱よりも影響が「広範囲に及んだ」と主張している。

サウスカロライナ州の合衆国からの離脱は、南北戦争の引き金になったとされる。

引退した連邦控訴裁判所判事のJ・マイケル・ルッティグ氏は、法廷助言人として29日に裁判所に提出した文書の中で、判事らに対し「トランプ氏は新たに選出されたバイデン大統領が合衆国のあらゆる地域を統治するのを妨げようとした。サウスカロライナ州の離脱は、新たに選出されたリンカーン大統領に対し、同州の統治のみを妨げるものだった」と指摘した。

その上で「トランプ氏は扇動し、ゆえに憲法の明確な規定に対する武装反乱に関与した。憲法では基本的な義務として、平和的な行政権力の移譲を新たに選出された大統領に行うよう求めている」と説明。そのような行為により、トランプ氏は憲法の規定の下で既に公職資格を剥奪(はくだつ)されていると主張した。

ルッティグ氏は、トランプ氏が大統領選敗北後の反乱に関与したと訴えるもっとも著名な保守派の一人。結果としてトランプ氏は公職から排除されるべきだとしている。

当該の大統領選では、ルッティグ氏の一連の発言を拠り所として、当時のペンス副大統領がトランプ氏による選挙結果転覆の試みを拒否する出来事も起きていた。

連邦最高裁は今月、トランプ氏を州の大統領選投票用紙から除外するとしたコロラド州最高裁の前例のない判断を審理することで合意した。

本件の口頭弁論は来月8日に予定されている。

トランプ氏側は、憲法の定める「反乱者の禁止」について、候補者が選出された場合は議会しか施行が認められないと主張するが、ルッティグ氏らは、関連する条項が裁判所の権限の範囲内にあるものだと反論している。

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