中国国防相、南シナ海問題で米に警告 「力の誇示やめよ」

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南シナ海で共同訓練を行う米空母「ロナルド・レーガン」と海自護衛艦「いずも」/US Navy/JMSDF

南シナ海で共同訓練を行う米空母「ロナルド・レーガン」と海自護衛艦「いずも」/US Navy/JMSDF

(CNN) エスパー米国防長官と中国の魏鳳和国防相は18日、バンコクで開催中の東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議で会談した。この中で魏氏は米国に対し南シナ海での「力の誇示」をやめるよう警告した。

中国国防省の報道官が明らかにした。同報道官によるとエスパー長官と魏国防相は南シナ海情勢のほか香港の政情不安などについても話し合った。

国際社会では、中国による南シナ海での領有権の主張は行き過ぎであり、国際法に違反するとの見方が大勢を占める。米国も、南シナ海の島々を中国が軍事拠点化していると非難。同海域で定期的に軍艦を航行させる「航行の自由作戦」を遂行し、その主張に異議を唱えている。

前出の報道官によれば、魏国防相はエスパー長官に対し、中国側の意向として南シナ海の「平和と安定」を維持することを明言した。そのうえで米国は南シナ海で力を誇示するのをやめ、挑発行為によって緊張を高めないよう要求したという。

エスパー長官はツイッターで、魏氏と会談したことを確認。「米中両国がどのように関係を継続し、国際法にのっとったシステムの維持に注力していけるのか話し合った」と述べた。

こうしたなか、中国は新たな国産空母を南シナ海に向かわせ、訓練や調査活動を行う方針を明らかにしている。中国海軍の報道官は軍の英語版のウェブサイトで今回の空母の派遣に言及。当該の国産空母はまだ公式に就役しておらず、この段階での訓練実施は通常の工程に沿ったものだと説明した。そのうえで南シナ海への派遣はいかなる標的も想定していないと強調し、現在の情勢とも一切関係がないとした。

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