米・カナダ軍艦、台湾海峡を航行 バイデン氏の台湾防衛宣言後

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米海軍のミサイル駆逐艦「ヒギンズ」とカナダ海軍のフリゲート「HMCSバンクーバー」が台湾海峡を通過した/Mass Communication Specialist 1st Class Donavan K. Patubo/US Navy

米海軍のミサイル駆逐艦「ヒギンズ」とカナダ海軍のフリゲート「HMCSバンクーバー」が台湾海峡を通過した/Mass Communication Specialist 1st Class Donavan K. Patubo/US Navy

(CNN) 米国とカナダの軍艦が20日、台湾海峡を航行した。バイデン米大統領は18日に放送されたテレビ番組の中で、台湾が中国から攻撃された場合、米国は台湾を防衛すると発言していた。

米海軍報道官は声明で、米海軍の誘導ミサイル駆逐艦「ヒギンズ」が「通常の台湾海峡の通過」を行ったと発表した。ヒギンズはカナダ海軍フリゲート「HMCSバンクーバー」と連携して台湾海峡を通過したという。

2隻は「沿岸国の領海外である台湾海峡の回廊を通過した」と報道官は述べ、この通過は「自由で開かれたインド太平洋に対する米国と同盟国、パートナーのコミットメントを示すものだ」としている。

20日の通過は米海軍の軍艦としてはこの3週間余りで2回目となる。先月28日には誘導ミサイル巡洋艦2隻が通過していた。

米国防当局者によると、先月上旬のペロシ米下院議長の訪台以来、台湾周辺で目撃する中国の軍艦や潜水艦の数が急増しているという。

バイデン氏はCBSの番組で、中国が台湾に侵略しようとしたら米軍を使って守ると発言し、台湾をめぐる米中間の緊張に拍車がかかっている。

台湾海峡の幅は約180キロで、台湾と中国本土を隔てている。

中国共産党は台湾を実効支配したことがないが、人口2300万人の台湾に対する主権を主張している。また、自国の法律と国連海洋法条約(UNCLOS)の解釈に基づいて台湾海峡の海域の主権、主権的権利、管轄権を主張している。

一方、米海軍はUNCLOSの領海の定義が国の海岸線から12カイリ(約22.2キロ)までであることを理由に、海峡の大部分は国際水域だとしている。米国は定期的に軍艦を台湾峡に派遣しており、近年の通過回数は数十回に上る。

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