エチオピア北西部の町で爆発、26人死亡 政府軍と民兵の戦闘激化

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
エチオピア北西部アムハラ州の町フィノテセラムで爆発が発生/Mapbox

エチオピア北西部アムハラ州の町フィノテセラムで爆発が発生/Mapbox

(CNN) エチオピア北西部の町フィノテセラムで爆発が発生し、少なくとも26人が死亡した。同町のあるアムハラ州では、政府軍と地元民兵集団の間で激しい戦闘が起きている。

フィノテセラムにある総合病院の最高経営責任者(CEO)によると、13日の爆発では負傷者も50人出た。これらの被害者は病院で治療を受けた人のみを数えたもので、死傷者の総数は不明だという。

病院のCEOはCNNの取材に対し、人々が聞いた爆発音は1回のみだったと説明した。爆発の原因は不明。

この病院は今回の爆発の前にすでに160人以上を治療していたという。アムハラ州では今月上旬、政府軍と「ファノ」と呼ばれる地元民兵の間で激しい戦闘が発生した。

エチオピア人権委員会(EHRC)は13日の声明で、「数カ月にわたる緊張と散発的な衝突を経て」、今月3日に激しい戦闘が発生したと述べ、「重大な懸念」を示した。

エチオピア政府は4日、アムハラ州を対象に6カ月の非常事態を宣言した。

エチオピア政府とファノ民兵は昨年11月に終結したティグライ人勢力との2年間の紛争では共闘したものの、ファノは地域部隊の解散を求める連邦政府の動きに抵抗し、このところ政府との関係が悪化している。

アムハラ人の民族主義者は、ファノが解散すれば地域の安全が危険にさらされると主張する。

EHCRによれば、アムハラ州の複数の都市や町で激しい戦闘が起きており、重火器の使用で民間人に死傷者が出ている状況だという。

EHCRはまた、首都アディスアベバではアムハラ系の民間人が多数逮捕されているとも指摘した。

住人が14日にCNNに語ったところによれば、アムハラ州のゴンダルやバハルダールでは比較的平穏な状況が戻りつつある。政府の報道官は11日のテレビ声明で、州内の複数の都市が政府軍によって「解放された」と述べた。

国連は11日、全当事者に対して「人権の尊重と緊張緩和に向けた措置」を要請。以前の非常事態は人権侵害を伴うものだったと指摘した。

「エチオピア」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]