リビア首都で対立勢力が衝突 27人死亡、106人負傷

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衝突で黒煙が上がる様子=15日、トリポリ/Stringer/Reuters

衝突で黒煙が上がる様子=15日、トリポリ/Stringer/Reuters

(CNN) リビアの首都トリポリで対立する武装勢力同士の衝突があり、少なくとも27人が死亡、106人が負傷した。当局が15日に明らかにした。

戦闘が始まったのは14日。トリポリのミティガ空港経由で移動しようとした「444旅団」のマフムード・ハムザ司令官が、空港を制圧している対立組織「特別抑止部隊」に拘束されたことが発端だった。拘束の理由は分かっていない。

国営LANA通信によると、ハムザ司令官を中立組織へ移送することで、国連が承認する国民統一政府との間で合意が成立、衝突は15日遅く終結した。

死傷者には民間人も含まれている。

今回の衝突は今年に入って最も激しかった様子で、首都の上空には煙が上がっていた。

合意には、トリポリ市内での全ての軍事活動の停止、部隊の兵舎への帰還、公共物件や私有物件の損害調査、国民統一政府による補償が盛り込まれている。

国連リビア支援ミッション(UNSMIL)は15日、「トリポリの治安情勢と展開を注意深く監視している」と述べ、全ての関係者には国際法に基づき民間人を守る責任があると指摘した。

リビアでは、北大西洋条約機構(NATO)が後押しした反体制運動で2011年にカダフィ政権が倒れ、14年以降は対立する勢力同士の争いが続いている。

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