スナク英首相、内相を解任 外相にはキャメロン元首相を起用

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スナク英首相(中央)がブラバマン内相(右)を解任し、キャメロン氏を外相に起用した/Getty Images

スナク英首相(中央)がブラバマン内相(右)を解任し、キャメロン氏を外相に起用した/Getty Images

ロンドン(CNN) 支持率の低下に悩む英国のスナク首相は13日、大胆な人事刷新を行い、強硬派のブラバマン内相を解任したほか、外相にはキャメロン元首相を起用した。キャメロン氏にとっては7年ぶりの政界復帰となった。

ブラバマン氏は13日早くに解任された。ブラバマン氏は、週末にロンドン中心部で行われた親パレスチナの抗議デモに対する取り締まりをめぐり、物議を醸す発言をしていた。ブラバマン氏は在任中、醜聞や対立を引き起こす発言を繰り返し、スナク政権に亀裂が生じていた。

スナク氏はさらに外相にキャメロン氏を起用すると発表。こうした人事は最近の英政界ではほとんど例がない。

キャメロン氏は2010年から16年まで首相を務めたが、自身が呼び掛けた国民投票で英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めた後、首相を辞任していた。

英首相府によれば、ブラバマン氏の後任にはクレバリー外相が就き、空いた外相の座にキャメロン氏が入る形となる。

ブラバマン氏はスナク氏の首相就任以降、内相を務めていたものの、移民やデモ参加者、警察、ホームレスに対してまで物議を醸す発言を行い、政権内に不和が生じていた。こうした発言は、将来の首相選を見越したものとの臆測も出ていた。

批判を受けた直近のブラバマン氏の発言は、英地元紙への寄稿の中で、ロンドンの警察が抗議デモへの対応で「ダブルスタンダード(二重基準)」を適用しているとして親パレスチナの行進を非難したもの。首相府によれば、スナク氏はこの寄稿について事前承認していなかった。

11日には極右のデモ隊がロンドン中心部で警察と衝突したが、その前にはブラバマン氏が親パレスチナのデモについて「ヘイト(憎悪)マーチ」と呼んでいた。

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