金正恩氏、韓国との統一は追求せず 偵察衛星打ち上げも予告

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北朝鮮の金正恩総書記/Vladimir Smirnov/Pool/AFP/Getty Images

北朝鮮の金正恩総書記/Vladimir Smirnov/Pool/AFP/Getty Images

ソウル(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は、今後は韓国との和解と統一を模索せず、2024年に軍事用の偵察衛星を新たに3基打ち上げる方針を示した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が12月31日に報じた。

KCNAによると、正恩氏は自国と韓国の関係が「敵対する二つの国、戦争中の二つの交戦国」になっていると述べた。

また、米国と韓国が北朝鮮との軍事衝突を試みた場合、核抑止力を用いた対応も辞さない考えを示した。

正恩氏は「北朝鮮を主要な敵国とみなし、北朝鮮の体制の崩壊と、吸収による統一の機会だけをうかがっている人々と取引することは、もはや犯してはならない過ちであると確信している」などと述べた。

北朝鮮と韓国の間で繰り広げられた朝鮮戦争は1953年に休戦協定が結ばれ、それ以来、両国は断絶している。厳密にはまだ戦争状態にあるが、両政府は将来統一するという目標を長い間掲げてきた。

非公開の場所から打ち上げられた北朝鮮の弾道ミサイル=2023年7月/KCNA/Reuters
非公開の場所から打ち上げられた北朝鮮の弾道ミサイル=2023年7月/KCNA/Reuters

両国の関係は数十年にわたって揺れ動いてきたが、正恩氏が国際社会からの制裁を無視して核兵器開発を強力に推し進めるようになった近年は特に緊張が高まっている。

北朝鮮は度重なる失敗を経て、昨年11月に初の偵察衛星を軌道に乗せたと発表した。

KCNAは先週、米国による「対立の動き」に対応するため、正恩氏が軍、軍需産業、核兵器や民間防衛の部門に、戦争の準備を加速するよう命じたと報道。その際、KCNAは朝鮮半島の政治的・軍事的状況を「深刻」と表現し、米国のせいで「極限」に達したと指摘した。

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