「統一派」の首相、初めて誕生 英領北アイルランド

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英領北アイルランドの自治政府首相に選出されたシンフェイン党のミシェル・オニール氏(中央)/Liam McBurney/PA/AP

英領北アイルランドの自治政府首相に選出されたシンフェイン党のミシェル・オニール氏(中央)/Liam McBurney/PA/AP

(CNN) 英領北アイルランドの自治政府の首相に3日、シンフェイン党からミシェル・オニール氏が選出された。シンフェイン党は、武装組織アイルランド共和軍(IRA)の政治部門が母体で、「アイルランド統一」を掲げている。アイルランドとの統一を掲げる同党から首相が誕生したのは初めて。

オニール氏は首相への選出後、議員らに対し、「今日、未来への扉が開かれた。私は首相としてここに立つことを誇りに思う」と述べた。

オニール氏は、全ての人々に対して平等に奉仕し、全員のための首相となると誓った。

2022年5月に行われた議会選でシンフェイン党が第1党になったことで、オニール氏に首相への道が開かれていた。しかし、最大野党の民主統一党(DUP)が、英国の欧州連合(EU)離脱後の貿易ルールに抗議して、組閣に反対していた。

DUPは今月に入り、英政府と合意に達して、EU離脱をめぐる懸念が軽減された。このことが2年にわたる政治空白の終結につながり、自治政府が発足した。

北アイルランドでは、英国からの分離を求めるカトリック系の住民と、分離に反対するプロテスタント系の住民との間で長年にわたり衝突が続いた。その後、対立に終止符を打った1998年の和平合意では、双方のコミュニティーが政府や機関において同等の権限を持つことが定められた。

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