米軍の中東での軍事行動、政治的解決を困難に イラン外相

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3日、イラクのアルカイムで米軍が行った空爆により破壊された建物/Stringer/Reuters

3日、イラクのアルカイムで米軍が行った空爆により破壊された建物/Stringer/Reuters

(CNN) イランのアブドラヒアン外相は3日、国連のイエメン担当、グランドバーグ事務総長特使に対し、米軍が最近中東で行った空爆によって、同地域での政治的解決に向けた取り組みが困難になっていると述べた。イランの国営メディアが伝えた。

アブドラヒアン氏の発言は、米当局が3日に行ったイエメンの反政府武装組織フーシを標的とした最新の空爆について確認する前のもの。この攻撃は、フーシに対して米英が先月共同で実施した空爆に続くものだった。

イランメディアによれば、アブドラヒアン氏はイラン首都テヘランで行われたグランドバーグ氏との会談で、米国による攻撃と米国がフーシをテロ組織と指定している決定が状況を複雑にし、政治的解決をより困難なものとしていると語った。

アブドラヒアン氏は、米国の空爆について、「武力と軍国主義によって問題を解決しようとする米政府の間違いかつ失敗したアプローチの継続」と指摘した。

ヨルダンの米軍基地に対するドローン(無人機)攻撃で米兵3人が死亡したことを受け、米軍は3日にイラクとシリアの7カ所で85の標的に対して大規模な空爆を実施した。

イエメンでの攻撃と、イラクとシリアでの攻撃は性質が異なっている。イエメンのフーシに対する攻撃は、紅海での商船や米軍の艦艇に対する脅威に対応したもの。一方、イラクとシリアでの攻撃は、米兵殺害に対する報復だった。しかし、いずれの攻撃でも中東の親イラン勢力が標的となっている。

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