市長選の候補者2人、相次ぎ殺害 総選挙に向け凶悪犯罪激増 メキシコ

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警戒にあたる警察官=27日、メキシコ・ミチョアカン州マラバティオ/Fernando Llano/AP

警戒にあたる警察官=27日、メキシコ・ミチョアカン州マラバティオ/Fernando Llano/AP

(CNN) メキシコ中部ミチョアカン州のマラバティオで、市長選の立候補者2人が相次いで殺害された。州検察が明らかにした。

検察の発表によると、死亡したのは保守政党、国民行動党(PAN)のアルマンド・ペレス候補と、左派の与党、国家再生運動(MORENA)のミゲル・アンヘル・レイエス候補。いずれも自分の車の中で、銃で撃たれて死亡しているのが見つかった。

ぺレス氏は26日夕に発見され、レイエス氏はその数時間前、医師として勤務していた病院の近くで発見された。

両氏とも6月2日の市長選に立候補を表明していた。

メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール大統領は27日の定例会見で、2人の殺害について「不運」だったと述べた。

PAN、MORENAの両党とも候補者の殺害を非難し、徹底捜査を要求している。

メキシコでは選挙が近づくたびに政治絡みの凶悪犯罪が急増する。今年は特に激増する様相が見えている。

データ分析を行っている市民団体のデータ・シビカによると、政治や選挙絡みの凶悪犯罪は1月だけで36件に上った。インテグラリア・コンサルタンツによると、選挙戦がスタートした昨年9月以来、候補者8人が殺害されている。

選挙の際は犯罪組織が陣営に資金を提供し、候補者を脅迫したり、暴力的な妨害行為を行って政治家に協力を強要したりしているという。首長選が狙われるのは、首長が捜査当局や地元経済界とつながって容疑者を免責できる権限を持つことによる。

メキシコの総選挙は6月2日に予定され、1億人以上の有権者が首長選挙や国政選挙、大統領選挙に投票する。

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