EU、アップルに3000億円の制裁金 競争法違反と判断

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EUが米アップルに対し、競争法違反を理由に約3000億円の制裁金を科すと発表/Gabby Jones/Bloomberg/Getty Images

EUが米アップルに対し、競争法違反を理由に約3000億円の制裁金を科すと発表/Gabby Jones/Bloomberg/Getty Images

ロンドン(CNN) 欧州連合(EU)は4日、米アップルが競争法に違反したとして、同社に18億4000万ユーロ(約3000億円)の制裁金を科すと発表した。アップルが競争を阻害し、同社のアプリストア以外で利用できるもっと安い音楽配信サービスについて、スウェーデンの大手スポティファイのような競合企業がiPhoneのユーザーに知らせることを妨害したとしている。

EUの執行機関、欧州委員会のマルグレーテ・ベステアー委員(競争・デジタル政策担当)は、アップルが音楽配信アプリの提供に関する「独占的地位を乱用」したと述べ、結果として欧州の消費者は音楽配信サービスの選択をめぐる自由を失ったと指摘。「これは違法であり、欧州の何百万もの消費者に影響を与えた」と強調した。

欧州委員会によると、アップルは現時点で、アプリ外で利用できるもっと安い音楽配信サービスについて、アプリ開発者が十分な情報をiOS(iPhonesとiPad向けOS)のユーザーに提供することを禁じている。例えばアプリ内配信サービスとウェブサイトで利用できる同じ配信サービスの料金の違いについて、開発者がiOSのユーザーに知らせることは認められていない。

アップルは欧州委員会の決定について、「消費者の損害を裏付ける有力な証拠を発見できず、競争があって急成長している市場の現実を無視している」と批判。アプリ開発者はアップルのアプリストアという「公平な場で競争している」と強調し、不服を申し立てる意向を表明した。

ベステアー氏によると、18億4000万ユーロという制裁金は、アップルの世界年間売上高の0.5%に相当する。

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