ロシア新興財閥から差し押さえた豪華ヨット、維持整備に月1億5千万円 米政府が売却申請

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差し押さえられたロシアの豪華ヨット「アマデア」=2022年6月16日、ハワイ・ホノルル港/Eugene Tanner/AFP/Getty Images via CNN Newsource

差し押さえられたロシアの豪華ヨット「アマデア」=2022年6月16日、ハワイ・ホノルル港/Eugene Tanner/AFP/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) 米政府が制裁対象のロシア新興財閥(オリガルヒ)から差し押さえた豪華ヨットの維持整備に、月100万ドル(約1億4900万円)近くを費やしていることが分かった。

この豪華ヨットは全長約106メートルの「アマデア」。クレムリン(ロシア大統領府)に近いロシア人の責任を追及する特別施策の一環で検察が早い時期に差し押さえた。

アマデアは2022年、南太平洋フィジーの港湾に停泊中、地元の法執行当局と米連邦捜査局(FBI)によって差し押さえられた。米当局は金で財を成した所有者のスレイマン・ケリモフ氏について、アマデアの費用を工面するために米国の銀行制度を利用し、米国の制裁に違反したと主張している。

法廷文書によると、連邦検察は政府がこれまでに約2000万ドルの高額費用を負担したと述べ、裁判所にアマデアの売却許可を求めた。

米連邦保安官局によると、最近の鑑定でのアマデアの評価額は2億3000万ドル。

検察は今月提出した文書で、「アマデアの維持整備に納税者が月100万ドル近くを負担するのは『行き過ぎ』だ。こうした費用は暫定的売却を通じてゼロにすることができる」としている。

法定記録によると、アマデアの維持整備費は1カ月あたり約60万ドルで、これに加え14万4000ドルの保険料もかかる。乾ドックのための一時費用として月17万8000ドルを追加計上することもあり、全体の費用は月92万2000ドルに上るという。

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