困窮状態のアフガン食料支援、1千万人分打ち切り 資金不足でやむなく

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国連世界食糧計画(WFP)の施設で受け取った穀物の袋を運ぶアフガニスタンの男性=4月21日、アフガニスタン南部カンダハル/Javed Tanveer/AFP/Getty Images/FILE

国連世界食糧計画(WFP)の施設で受け取った穀物の袋を運ぶアフガニスタンの男性=4月21日、アフガニスタン南部カンダハル/Javed Tanveer/AFP/Getty Images/FILE

(CNN) 国連世界食糧計画(WFP)は、9月現在でアフガニスタン国民1000万人が同団体の支援を受けられなくなっていると発表した。

今月は200万人に対する食料支援の打ち切りを余儀なくされたとWFPは説明。「大幅な資金不足のため、今後WFPが提供できるのは毎月300万人に対する緊急支援のみとなる」として、次のように述べている。

「たたでさえ飢えと栄養不良が憂慮すべき水準にある中で、我々は空腹と飢餓の間で選別を強いられ、取り残された何百万もの家庭が次の食事を求めて必死になる状況に追い込んでいる」

「我々にリソースはほとんど残っておらず、完全な困窮の瀬戸際にある全ての人を救うことができない」

アフガニスタンで社会から締め出され、生計を立てる手段や子どもを養う手段が狭まっている女性の中には、WFPを最後の生命線としている人もいる。

今回の支援打ち切りによって、子どもが生まれたばかりの女性や妊婦、その子どもたち140万人が、栄養不良を防ぐための専用食を受け取れなくなるとWFPは指摘する。

その上で、2100万人の命を救う食料支援を届けるためには今後半年で10億ドル(約1500億円)が必要になると述べ、「アフガニスタンの惨状を回避するチャンスはまだわずかだが残っている。だが時間は残り少ない」「行動を起こさなければ、40年におよぶ紛争、経済破綻(はたん)、気候危機の悪化に打ちのめされ、最も弱い立場にある女性と子どもが代償を負うことになる」と訴えた。

WFPの推計によると、2022年8月現在、アフガニスタンの人口の約90%に当たる3600万人あまりが十分な食料を確保できない状況にある。

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