ガザ住民支援の船団派遣を計画、国際NGOグループ

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(CNN) トルコのNGOは30日までに、軍事衝突で住民の苦難が続くパレスチナ自治区ガザ地区へ船舶を連ねて向かい、支援物資を届ける計画を進めていることを明らかにした。

ガザでは現在、一時的な戦闘休止の合意を受けた人道支援作業が実施されているが、陸路を通じた援助では迅速さが欠ける現状を踏まえた計画となっている。海路を通じた支援計画は先週、トルコ・イスタンブールに集まった国際的なNGOの会合で発表された。

「ガザ救済の国際キャンペーン」のメンバーはCNNの取材に、貨物船1隻の利用が約束されたほか、別の2隻の調達を進めている段階にあるとした。出航は来年初めあるいは今年末までの実現を目指しているという。

ただ、参加する船舶の数やガザで可能な接岸方法は現時点で不明とも述べた。

ガザへ支援船団を派遣する試みは初めてではない。2010年にはガザを海上封鎖するイスラエル軍が船団の接近を阻止する実力行使に訴えていた。船団の中で最も大型だった「マビ・マルマラ」号に乗り込む作戦に踏み切り、船内にいたトルコ人8人に米国人1人を含む計10人が死亡する結末になっていた。

この事件では13年に当時も首相だったイスラエルのネタニヤフ現首相が襲撃を謝罪。犠牲者の遺族に2000万米ドルの賠償金を支払ってもいた。これを受けトルコはイスラエルと同国軍人に対する刑事上や民事上の訴えを全て取り下げていた。

マビ・マルマラ号事件を契機に、犠牲者を支援する団体も発足。現在はガザの住民を助ける様々な人道事業のための寄金活動も続けている。

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