カーン元首相に禁錮14年、前日には別の罪で禁錮10年 パキスタン

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パキスタンのカーン元首相=2023年3月、パキスタン・ラホール/Aamir Qureshi/AFP/Getty Images

パキスタンのカーン元首相=2023年3月、パキスタン・ラホール/Aamir Qureshi/AFP/Getty Images

イスラマバード(CNN) パキスタンのカーン元首相率いる政党「パキスタン正義運動(PTI)」は31日、カーン氏が汚職を巡る罪で禁錮14年の刑を言い渡されたと明らかにした。カーン氏が実刑判決を受けるのはここ1週間で2度目となる。

カーン氏と妻は今回、国家説明責任局(NAB)から、2018~22年の首相在任中に国の贈答品を違法売却した件に絡み有罪判決を受けた。

カーン氏は昨年8月以降、複数の罪状で拘束されている。PTIによると、今回の判決では10年間の公職就任禁止も言い渡された。カーン氏の妻も量刑を言い渡された直後、警察に拘束された。

今回の量刑は来月8日に予定される総選挙まで約1週間というタイミングで言い渡された。カーン氏は前日にも、国家機密漏えいの罪で禁錮10年を言い渡されていた。

パキスタン軍がカーン氏や側近を弾圧している状況を踏まえ、多くの専門家の間では今回の選挙について、77年近い国の歴史で最も信頼性の低い選挙の一つになるとの見方が出ている。

クリケットのスター選手から政治家に転身したカーン氏は22年4月、議会の不信任投票で首相の座を追われ、以降は政治的な論争の渦中にある。

不信任投票をきっかけに、カーン氏と強力なパキスタン軍の間で対立が本格化した。カーン氏は、軍が自身の解任を画策したと批判。一方、軍はカーン氏の批判を否定している。

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