「性差別的」な憲法改正の国民投票、政府が敗北認める アイルランド

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アイルランドでは、憲法の「性差別的」な表現2カ所を変更するための国民投票が行われた/Charles McQuillan/Getty Images via CNN Newsource

アイルランドでは、憲法の「性差別的」な表現2カ所を変更するための国民投票が行われた/Charles McQuillan/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) アイルランド政府は9日、憲法の「性差別的」な表現2カ所を変更するための国民投票について、敗北を認めた。

アイルランドでは、国際女性デーの今月8日にあわせて国民投票が行われた。

国民投票の対象となった表現は、ひとつが、家族という単位は結婚によって「築かれる」というもの。もう一つは、女性は「家庭内での生活」を通じてアイルランド国家を支えるというもの。

アイルランドのバラッカー首相は9日午後、国民投票で、改正案が通過しなかったのは明らかだと述べた。

ロイター通信によれば、バラッカー氏は今回の国民投票について「女性に関する非常に古風で性差別的な文言」を変更する機会だと訴えていた。

地元メディアによれば、投票率は低調で、登録有権者の30%にとどかない地域もあった。

改正案が通過していれば、憲法は家族を「結婚またはその他の永続的な関係に基づく」と表現することになっていた。

宗教界や保守派は反対票を投じるよう促し、「永続的な関係」という考え方に異議を唱えて、憲法本来の文言を支持するよう訴えた。

専門家によれば、1937年に公布されたアイルランドの憲法はカトリック教会の社会教説の影響を強く受けているという。

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