安全祈願の賽銭? 乗客がエンジンに硬貨投げ入れ、出発大幅に遅れ 中国

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乗客がエンジンに硬貨を投げ入れ中国南方航空の便の出発が大幅に遅れた/Stephen Shaver/UPI/Shutterstock via CNN Newsource

乗客がエンジンに硬貨を投げ入れ中国南方航空の便の出発が大幅に遅れた/Stephen Shaver/UPI/Shutterstock via CNN Newsource

(CNN) 中国南方航空の旅客機で乗客がエンジンに硬貨を投げ入れる騒ぎがあり、この便の出発が大幅に遅れたと中国国営メディアが伝えている。

中国南部の三亜から北京へ向かう中国南方航空CZ8805便は、現地時間の3月6日午前10時ごろ出発する予定だった。しかしフライト情報サイトの記録によれば、実際に出発したのは午後2時16分ごろだった。

客室乗務員が硬貨を投げ入れたと思われる乗客を問い詰めて、何枚投げたのかと尋ねる映像を複数の国営メディアが流している。乗客は「3~5枚」と答えていた。

この乗客はその後、空港警察に連行されたという。

硬貨は安全点検で発見されたと中国南方航空は説明し、「整備士が包括的な安全点検を行って、安全上の問題はないと判断した後に出発した」としている。

中国南方航空は6日、「野蛮な行為」を慎むよう、SNS微博(ウェイボー)の公式アカウントを通じて呼びかけた。「飛行機に硬貨を投げ込めば航空の安全を脅かし、さまざまな罰を受ける」としながらも、この日の騒ぎについて直接的には言及していない。

中国では、乗客が恐らく幸運を祈るつもりで航空機に硬貨を投げるハプニングが後を絶たない。

昨年10月にも広州の空港で中国南方航空の航空機に向かって硬貨を投げた乗客が目撃され、出発が遅れる騒ぎが発生。2021年には赤い紙に包んだ硬貨数枚が地面に落ちているのが見つかったため、北部湾航空の便が欠航となった。17年には上海の空港で、高齢の乗客が中国南方航空の旅客機に搭乗する際に「安全な飛行を祈って」硬貨を投げていた。

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